○発表者
平川 一彦(東京大学 生産技術研究所 光物質ナノ科学研究センター 教授)
○発表のポイント
◆波長が100マイクロメートル程度のテラヘルツ電磁波は、分子の構造や機能を調べるのに適しています。しかし、これまでの集光法による観測では、波長に比べて極めて小さい(1ナノメートル以下)1個の分子を測定することは不可能でした。
◆原子1個程度の隙間を持つ電極を作り、その隙間に分子1個を捕らえた「単一分子トランジスタ構造」を作製し、この金属電極をテラヘルツ電磁波に対するアンテナとして用いることにより、1分子のテ...